肥満というわけでもなく、運動をしているわけでもないのに少し歩いただけで多量の汗をかいてしまう人がいます。そのような症状を多汗症といい、実際には原因が不明と言われています。多汗症の原因として精神的なストレスによるものだとされています。また、代謝異常や循環器などの病気を患っていると多汗症が発症してしまう方もいます。また、ホルモンバランスが乱れた場合なども多汗症が発症してしまう可能性もあります。特に女性は妊娠や更年期があるので影響を受けやすいと考えられています。多汗症は生まれつきではなく病気の1つなので、普段の生活習慣にも深く関わりがあります。食生活で辛いものを食べたり熱いものを食べることが過剰になると味覚性多汗症になりうる可能性もあります。このように多汗症は様々な原因で発症してしまいます。自己判断では原因を特定することは難しいことです。専門医に相談して原因を探り多汗症を改善していきましょう。
多汗症の検査では発汗量が多いと、目で見たり触れるだけで多汗の有無を判断することができます。治療効果を判定するときには、汗を吸い取ったり発汗記録計を使用し発汗量を測定したりします。多汗症の治療では外用薬治療や、電流を流す水道水イオントフォレーシスなど様々な方法があります。治療法にはそれぞれに長所と短所があるため、担当医と相談しながら自分に最も適した治療法を選ぶことが大切です。汗を大量にかいてしまうと自分の臭いや周りの人に気を使いすぎて多汗症が悪化してしまう可能性もあります。大量の汗と臭いの悩みを専門医に相談して解決していきましょう。